ETHICONについて

エチコンの歴史

黎明期

ETHICONの歴史は約130年前に遡ります。Robert WoodとJames W. のJohnson兄弟がJohnson & Johnsonを創立してからまだ1年ばかりの1887年、自社商品である絆創膏、ガーゼの包帯、吸収性のコットン、歯磨き用のクリームに「消毒済み縫合糸」を加えました。この時、縫合糸の商品群は8品目(4種類のガット縫合糸と、同じく4種類の絹糸)で、すべて油に浸して包装されていました。

Johnson兄弟は新しい縫合糸製品群の開発に積極的に乗り出し、わずか一年後には、3つの独立した糸巻きに糸を巻き、それを消毒液の入ったガラス容器に入れるという、当時としては画期的なパッケージを開発しました。この新しい包装によって、外科医は必要なあらゆるサイズと長さの縫合糸を消毒液から直接取り出して使用することができるようになったのです。

多様な縫合糸素材

1890年までに、Johnson & Johnsonの縫合糸の種類はガット縫合糸9品目、絹糸21品目に加え、画期的な新製品であるテグス(天蚕糸)1品目に拡大しました。さらに1892年にはシルバーワイヤーが登場しました。

1905年には、縫合糸は腸線、絹、テグス、馬毛、牛の膜組織、ひも状のへその緒、カンガルーの腱などから作られていました。これらは、チューブやカード状の容器、シルクケース、さらには「三重細菌消毒パッケージ」(Triple Germ-Proof Envelopes)」で包装されていました。

「ETHICON」という名前は1928年、新製品のガット縫合糸の商品名として初めて登場しました。この縫合糸の最初の販売先は、ニュージャージー州New BrunswickのMiddlesex General Hospitalでした。「ETHICON」は1930年に商標登録されました。

1930年代末に、J&Jは包帯や縫合糸の販売のため、病院専門に活動をおこなう特別営業チームを編成しました。米国薬局方(U.S.Pharmacopeia−USP)に初めて縫合糸が記載されたのもこの頃でした。さらに1941年、最新式の縫合糸工場がChicagoとNew Brunswickに建設されました。

戦争勃発、生産拡大期

第2次大戦によって、新しい縫合糸への需要が急速に高まりました。これに対しETHICONは、外科用の腸線、綿糸、ナイロン、麻糸、金属ワイヤーを使用した新製品やポリエステル・ファイバーから作られた新しい縫合糸を開発し、需要に応じました。

1953年、ETHICON Suture LaboratoriesはETHICON,INCと社名を改めました。50年代、60年代は急速な成長の時代でした。ETHICONのNew Brunswick工場はすぐに手狭になり、1956年、ニュージャージー州Somervilleの新しい工場に移転しました。また1964年には、テキサス州San Angeloで新しい製造工場が操業を始めました。

さらにETHICON,INCは1978年、新製品PROXIMATEディスポーザブル・スキンステープラーを発売し、器械を使用した創傷閉鎖の市場に参入しました。縫合糸も次々と進化を重ねていきました。VICRYL®、PROLENE®といった代表的な縫合糸に加え、PDS®II、MONOCRYL®、VICRYL RAPIDE®、PROLENE®、Hernia Systemなど外科医の多様なニーズに応えながら製品ラインアップは拡大していきました。

続々と生まれる新組織

1992年、内視鏡手術の症例と関連機器の需要が急速に高まる中、ETHICON,INCはオハイオ州CincinnatiのETHICON Endo-Surgery,Incを分社化しました。

1997年には、女性の健康に焦点を置いた部門が設立され、GYNECARE製品と呼ばれる、女性の健康のための製品の供給を始めました。

より安全で低侵襲なサージカルケアの発展へ

1990年代後半から2000年代前半にかけては、抗菌縫合糸バイクリルプラス、PDSプラス等を発売し、手術部位感染の低減にも寄与してきました。

さらに2012年より、自動縫合器を始めとして低侵襲関連製品・エナジーデバイス・様々な創閉鎖・創傷管理製品を取り扱い始め、現在はエチコングル−プとして、より広い製品ラインアップを提供しています。

約130年前にJohnson兄弟が「消毒済み縫合糸」を製品群に加えてから、ETHICONはあらゆる外科手術用製品を供給する世界的リーディング・カンパニーに成長しました。